ハーブの「タイム」について、ご存知ですか?
なんとなく育ててみたのですが、

育ててみてよかった〜!
と、その万能さをしみじみ感じています。
タイムは料理やゴキブリ避け、そのほかの用途にも幅広く使える優れものハーブです。
抗菌・殺菌効果も高いので、家のお掃除用スプレーに使おうと、今回は「チンキ」を作ってみました!

自然なものでお掃除スプレーを作ってみたくて
- チンキって何?
- 天然のお掃除スプレーを作りたい
そんなあなたの参考になれば嬉しいです。
「チンキ」ってなに?

ハーブをアルコールでつけて抽出したものを「チンキ」といい、英語ではチンクチャーとも呼ばれています。
ハーブチンキは飲用したり、消毒スプレーに使ったり、石鹸やローションなどのクラフト作りと、万能に活用することができます。
また、古くから薬としても使用されてきました。
チンキにはアルコールによって水では溶けなかった成分が抽出されるため、ハーブティーよりも多くの成分が含まれています。
ハーブは乾燥させたドライのものとフレッシュのハーブ、どちらも使うことができますが、私は今回フレッシュのタイムでチンキを作ってみました。

そのままのエネルギーを活かしたかったよ!
「チンキ」の作り方
それではチンキの作り方をご紹介します。

まずは準備するものがあるよ~
- 好きなハーブ
- アルコール
- 蓋付きのガラス瓶
- 仕上がったチンキ用の保存瓶
- チンキを濾すもの(コーヒーフィルター、茶漉し、ガーゼなど)
ハーブはドライでもフレッシュでも可能。
アルコールは、ウォッカやスピリタス、ホワイトリカーといった、度数が35度以上のものを使います。
無水エタノールで作る場合は飲用できないので注意してくださいね。
私は今回ウオッカを使いました。


準備ができたら早速作ってみよう。あっという間にできちゃうよ!
- 瓶を煮沸消毒しよう
- その瓶に好きなハーブを入れて、かぶさるくらいのアルコールを入れる
- 蓋をして直射日光の当たらない場所に置く
- 2週間毎日瓶をふりふりする
- 出来たら濾して保存瓶に入れる
- 冷暗所や冷蔵庫などで保存
私はアバウトに作っていますが、「きっちり計りたい」という方は、瓶の大きさにもよりますが、ドライハーブ10gにアルコール200mlなどで試してみてはいかがでしょうか。

ハーブがアルコールからはみ出さないようにね
2週間経ったチンキはこんな感じです。

色がしっかりと出ています。
私はコーヒードリッパーにフィルターをセットし、ガラスの計量カップを下に置いて濾しました。
残ったハーブはこんな感じ。
タイムの濃い緑色が抜けて茶色っぽくなっています。

濾し終わったハーブは、私はこんな風にコーヒーフィルターに入れて、

ゴムで留めて、お風呂に入れて使っています。

そしてチンキはスプレー用と保存用に分けて、保存用はこちらの遮光瓶へ移しました。

約1年ほど保存が可能です。
またいつのものか忘れないように、作った日付をラベルに書いて保存瓶に貼っておくと安心です。
「チンキ」の使い方
今回私はお掃除用スプレーとしてタイムのチンキを作ってみましたが、ほかにもこういった使い方ができます。
- お風呂に入れる
- 天然の香水として
- ピロースプレーに
- 化粧水や石けん作りに
- 飲用として
飲用の場合はチンキを希釈し、クラフト作りにはそれぞれに合った分量を素材に混ぜて作っていきます。
お掃除用スプレーはいろんな作り方があると思いますが、チンキをスプレーボトルに入れて、精製水を足して作ります。

私はズボラなので普通にミネラルウォーターを使いました。笑
拭き掃除用なのでいいかなと。
分量は4倍希釈にして、チンキ50ml、お水を150mlにしました。

机やキッチン台、トイレのお掃除に使うよ〜
「タイム」について

中世では勇気を与えるハーブとして知られていたタイム。
歴史は古く、ミイラの防腐剤や部屋を清めるためにも役立てられたりと、その高い抗菌殺菌作用は古くから知られていたのが分かります。
タイムの種類はいくつかありますが、大きく分けて2種類。
直立性のアップライトタイムと、ほふく性のクリーピングタイムがあり、クリーピングタイムはグラウンドカバーなどでもよく使われています。
さてそんな「タイム」は、どんな特徴を持ったハーブなのでしょうか。
「タイム」の特徴
タイムには主にこういった特徴があります。
- 高い抗菌・殺菌作用
- 喉の痛みや痰を除去
- お肉やお魚料理の臭み消しに
- ゴキブリ避けに
強い抗菌・殺菌が特徴のタイムは、清涼感を感じさせる、とても強い香りがします。
好き嫌いは別れる香りかもしれませんが、私はいかにも「抗菌・殺菌感」を感じさせるその香りが大好きです。
「タイム」の使い方
タイムはフレッシュのものをそのまま料理に使うことができ、お肉やお魚の臭み消しにもオススメです。

お肉やお魚と一緒に焼くと、タイムの爽やかな香りがして後味がスッキリするよ
そしてなんといったってタイムのメリットは、その高い抗菌・殺菌作用。
フレッシュやドライのタイムは、食中毒が心配な時期やお弁当のおかずに使ったり、チンキは咳が出る時に喉スプレーを作ってみたり、消毒スプレーにして家のお掃除にも使えます。
室内や玄関周りで育てると、ゴキブリよけとしても活躍してくれます。
「ゴキブリ避けをしたい!」と思っている方は、よかったらこちらもご覧ください。

こんなに万能で役立つタイムは、育ててみて損はないハーブだね!
まとめ

今回はハーブのタイムとチンキについてご紹介しました。
タイムが気になった方は、ぜひいちから育ててみてはいかがでしょうか。
購入したドライハーブでチンキを作ることもできますが、フレッシュならではの楽しみもあるからです。
お家のウィルス対策やお掃除などに、「化学的な香りや掃除用品が苦手」という方には、タイムのチンキで作るスプレーがオススメです。
市販のお掃除スプレーなどは、肌や体に良いとはいえない成分が含まれていたりしますが、自然の贈り物であるハーブは、私たちの心にも体にも優しいもの。
ハーブを育てたり、クラフトを作る手間はかかるかもしれませんが、それは私にとっては楽しく、様々なメリットをもたらしてくれるように思います。
体に優しいお掃除スプレーが作りたくて、タイムのチンキを作ってみたのですが、ハーブの力はすごい!と感じています。
ハーブから育て、料理やチンキに使う様々な楽しみを、あなたも体験してみてはいかがでしょうか。
いちから育てるハーブには、しっかりと自分の愛情がこもるもの。
育っていく楽しみ、喜び、感動、様々な幸せな気持ちを、ハーブがあなたにもたらしてくれるでしょう。
自分で育てたものにこそ、自分にとって必要な何かが、そこに詰まっているように感じます。
